カ行 (ガ行も含む)

「介護をこえて」
介護者の暮らしを 支えるために  浜田清子著

 高齢者の暮らしとか介護のことを議論する時、高齢者も その中に 入ってもらったほうがいいと 言う意見には 大賛成。高齢者抜きで 話し合われることが あまりにも多いのではないか。必要に迫られての介護ということではなく より豊かな生活になるような配慮をされるまでには なっていないと私も思う。
                             
 (2004. 11)
「鏡を みてはいけません」 田辺聖子著

 実のお母さんと 新しいお母さんになるのかな〜?的 おばさん(ひとりとも言えない)たちとも うまくやっていかなくてはいけない子供達が、これから ますます 増えるのだろうな・・・働く女性を描きたかったのだと思うけれど、私は 子供の視点で 読んだ。(2004. 7)
「影踏み」 横山秀夫著

 よその家の庭に咲く花などを眺めながら 小路を歩くのは楽しいが、この主人公のような「ノビ師」は、どの家に忍び込もうか考えながら歩いてるのだと思うと、散歩をする人を見る目が違ってくる。
こういう泥棒なら 入られてもいい・・あっ やっぱ 入られたくない。
双子ではないけれど、双子のようなもうひとりの私が私の中にもいる。
(2003. 12)
「必ず柔らかな明日は来る」 曽野綾子著

 エッセイや小説の中に 書かれた一部で、そのテーマにあったものを抜粋している。”悪い教科書を与えられたら、勉強して その間違いを暴き「この間違った教科書のおかげで、自分は本当のことが 分かったんだ」と感謝すれば いいのである”と曽野さんの聖書的思考炸裂〜”本当の愛とは、心から愛せなくても、少なくとも愛しているのと同じ行動をとることだ”とアガペーの解釈。(2004. 10) 
「蒲生邸事件」 宮部みゆき著
 
 大学受験生の孝史が、昭和11年 2月26日にタイムトリップする。この設定からして、ぞくっとするほど 興味深い。(その後 戦争が起ることを知っているので、)先のことさえなければ、その時代に暮らすことに魅力を感じる気持ちは わかる。
2,26事件の事実以外は、フィクションと書いてあったが えっ?と思ってしまった。
(2006. 2)
  「神を問う」 現代に信仰をさぐる 
                H・ティーリケ編 川村永子訳
 グループで読みあうような書き方になっている。 人生はもう一度 始めることができると、魅力的で断定的なことば。人生はやりなおしはできないとよく言われることでそう思いがちだが、神はそのようには言われない。新しく生まれ変われる〜そう言われる神の言葉を信じることができて幸せだった。 (2011. 2)
「華麗なる一族」上中下  山崎豊子著

 銀行と政界との結びつきなど、知らなかったことが 小説とはいえ、少しわかった気がして おぞましい気分になった。(観ていないが)今 TVでドラマ化されているので 主人公の万俵鉄平が出てくると、キムタクの顔が浮かんでしまった。最後は切なく涙 涙〜。(2007. 3)
「がんに負けない、あきらめないコツ」 鎌田實著

2人にひとりががんになり、3人にひとりががんで亡くなるという現在の日本。がんになったとき、どう生きるかを問うている。”新しい希望や生きがいを見つけ、ささやかなことに満足感を見出し、一日一日を前向きに行動しようとすること”健康な身体のときにだって難しいことなのに、はたして痛み 苦しみが多いなかでそれができるのか?・・(2006. 4)
  「旧約聖書入門」 上 下 〜光と愛を求めて〜三浦綾子著

 聖書をきちんともっと読みたいと思わせる本だ。
聖書というものは、自分の生活の中で、{自分ならどうするか}{自分はどうすべきか}を問いつつ読むべきであると思う。』(抜粋)
                            (2009. 10)
「きこえない子どもと共に」 日本ろうあ連盟出版局

 ”自信をもって大きくなあれ”というサブタイトルが ついている。自分の赤ちゃんが、耳がきこえないと知った時は、ショックで打ちのめされるが、立ち直り たくましく 愛情を持って子どもを育てていく姿は、尊い。
耳がきこえない世界が、フツウの世界なのだから、その中で 明るく育つものだと思う。親次第で!
                      (2004. 1)
「【犠牲】への手紙」   柳田邦男著

 自殺した著者の次男のことを書いた「犠牲」という本を読み、多くの読者から手紙が寄せられたのだそうだ。同じように苦しんだ経験をもつ若者や自殺した子供の親から
の手紙は、優しく胸を打つ。「犠牲」は、以前私も読んだが、書き尽くされてないと感じた。やはり 書けなかったことがあると述べている。
(2005. 8)
   「気持整理&生き方発見」 カウンセリングノートより
                  賀来周一著
 「こじれない人間関係はない」と言いきっている。 関係があるから こじれるのだと。
こじれていることに気づくことが大事。

                           (2012)
  「逆境を越えてゆく者へ」〜爪先立ちで明日を考える〜新渡戸稲造

 『疑いが生じ信念があやしくなった時でもかまわず信仰を続けていくのが良いと思っている。信じる努力をし、信仰を続けていくうちに、疑いもいつか 解けていくものだ。』(抜粋) 疑いが起こっても継続していきさえすれば必ず解決に到達すると語っている。これは自分の実験でわかったことだと。 うなづける!!(2013)
「虐待」〜沈黙を破った母親たち〜保坂渉著

 私だって 親から愛されていなかったのに「お前たちが愛される資格はない」と子供に 嫉妬してしまうという。虐待に走らせてしまう心を病んだ親の問題解決ができなければ、虐待の連鎖は 続く。暴力的では なくても、子供の心に傷を残すこともある。受容体験の欠如した母親は、「完璧な親」になろうとし 挫折し 虐待。
                           (2004. 10)
「嫌われ松子の一生」上下   山田宗樹著

 アル中のようになり精神を病んだ松子が、怒りを爆発させる場面がある。これまでを回想し、出会ったひとりひとりに対し「なぜ なぜ!!」と誰もいない部屋でどなる・・・ほんとに 私も同じように思うよ。松子に起こったさまざまなできごとは、数奇だけれど、思いは 特別ではなく むしろ誠実で優しい。「許すこと」がテーマとして流れている。聖書 教会 悔い改め・・・「許す(赦す)」ということでは、行き着くべき所に 行き着く。(2007. 3)
 
  「キリスト者の自由」  マルチン・ルター著(田中理夫訳)

 1520年ごろ、マルチン・ルターが聖書を読み 書かれたものを読み、理解できるということは真理だからなんだろう。 キリスト者は 自由である。心の奥底では、世間のしがらみや常識や迷信に左右されない。  (2011. 7)
「空夜」  帚木蓬生著

 追い込まれるていく子供の母親は 聞き下手。子供の話に耳を傾けない。そのかわり 訊く(訊問)ことをすると語る達士と店を開きがんばる俊子。転校による別れから20年たち再会した慎一と真紀。
それぞれの恋愛を描いている。この世的には、不倫?
月がでない 星がきらめく空夜がある。(2005. 1)
「グズをなおせば 人生はうまくいく」 斎藤茂太著

 読んだのは、春ごろだったと思う・・今は9月。やはり こういう本を読んだからって グズは一朝一夕には 治るものではないなあ〜「人の思考は意識しなければマイナス思考になる」のだと精神科医の著者。プラス思考には意識しないとなれないということなのだ!!(2006. 4) 
「血脈」 上中下巻  佐藤愛子著

 佐藤氏が、12年かけて 書いたものを、閑を見つけては、半月ほどで読んだ。
ああ おもしろかったあ!
父の佐藤紅緑 サトウイチロー を始めとして異母兄達などの佐藤家の一族の並々ならぬ非凡な生涯に、圧倒。特に 姉早苗 母シナの思いに 共感できるってことは どうしてだろう? (2005. 1)
「幸福になれない理由」 山田太一 小浜逸郎著

 自分が
これまで生きてきたのは無数の細かい偶然に支えられてのことで、決して自分の力ではないのだという思いがあったほうが幸福だろう・・・立ち止まる勇気が求められている時代・・・・と山田氏。「老人は過去のかたまり・・過去を捨てようとしてはいけない」 印象的なことばだ。(2004. 7)
「功名が辻」(一)〜(四) 司馬遼太郎著

 信長 秀吉 家康の時代を生き 力以上の大功をなした山内一豊。
妻 千代の精神的な支えが大きかったとみられている。
千代は、ハギレを合わせて 独創的な小袖を縫うなど センスもあり、魅力的な女性だったようだ。(2006. 1)
「高齢者医療と福祉」 岡本祐三著

 30数年ほど前まで、貧しい高齢者を救済する施策の一部として、養老院があった。高齢者福祉すなわち貧困者救済事業と言うイメージが 残ってきたのは、そういうことがあったからだ。グループホームとは、”プロ家族”の職員が、徹底してお年寄りのペースに合わせるという介護方法。(2004. 11)  
「国銅」 上下           帚木蓬生著

 東大寺 奈良の大仏を造った人足が 主人公。
貧しさの中で 苦役をしいられる。粗末な食事と重労働の日々の中でも、人間は 賢く愛をもって 心豊かに 生きることができるものなのだと感動する。
人は皆 いつか必ず訪れる死に向かって 生きているのだ・・(2004. 12)
「心の航海図」   遠藤周作著

 ”人生の晩秋の寂寥感。・・・老後の夫婦そろっての旅行や趣味に生きるだけでは解決しえぬ・・”と書いている。
きっと そういう年齢になってみなければ ほんとには わからないことだろうが、今でも 少し 想像できる。もっと 長生きして欲しかった・・遠藤さん。
(2005. 10)
「こころの目薬」 堀内一誠著

 疲れた時 痛い時 かわいた時 目薬が必要なように、こころのそんな症状に ポチッと 一滴たらしたら、スッキリ さわやかになる。
聖書のことばとともに 随筆風に書かれている。(2005. 7) 
「こころの処方箋」 河合隼雄著

 人の心など わかるはずがない。マジメも 休み休み言え。心の中の 自然破壊を防ごう。一人でも一二人 二人でも一人で生きるつもり。権力を捨てることによって、内的破壊が磨かれる。「幸福」になるためには 断念が必要である。勇気にもハードとソフトがある。「耐える」だけが 精神力ではない。>これら 目次(2005. 1)
「心の深みへ」 柳田邦男 河合隼雄著

 「キリストが 囚われる直前、ゲッセマネの園で祈っている時、弟子達が眠りこけていたみたいに、普通の人間は 大事な時に 寝てばっかりいる」(河合)
歯痛苦のかわいそうな自分しか見えてない 今の私の状態みたい・・・
「犠牲」を読んでから、柳田邦男氏に対する 見方が変わった。
                           (2004. 9)
「凍える牙」  乃南アサ著

 「嘘や裏切りを許さない 射すくめられるような目」で 見られてみたいものだ。
疾風・・U^ェ^U 名前も なかなかいい。
女性蔑視の職場は、まだ どこにでもあるのだろうなぁ。
                          (2004. 8)  
「ゴサインタン」ー神の座ー  篠田節子著

 田舎の格式ある家〜お金 名誉など ないものはひとつもないかのような結木家なのだが、40歳になる息子には 嫁がない。数え切れないほど見合いをするが決まらず、とうとう 売られるようにしてきたネパールの娘をもらう。異文化で育ち 日本語をなかなか覚えず 気持ちも通じ合わない女性との結婚生活の様子は、興味深い。しかし途中から 思わぬ展開になる。   (2005. 8)  
「孤将」  金薫著 蓮池薫訳

 北朝鮮に拉致され 24年間北朝鮮で生活することを強いられ、帰国した蓮池さんが、初めて 翻訳した小説。拉致被害者の方々の支援になればと、発売日当日に購入したが、なかなか 読み進められなかった。情景や心情の描写が 長い。ストーリーは、はっきり言って どうということもない。豊臣秀吉軍との戦いの歴史をも 書いているが、朝鮮の人から見た倭のイメージは、想像したとおり。殺し 殺され 悲惨な死が最初から最後まで。(2005. 6)
   「孤独を生き抜く」 イシドロ・リバス著

 ”自分が愛されているときに、自分の良さを感じ感謝のうちに生きられる人こそ、他人にも良さがあるのを快く認められるのです”(抜粋)「孤独」は、英語では「ロンリネス」と「ソリチュード」。ソリチュード=ひとりになる←”現代人の不安と寂しさは、ソリチュードの時間がほとんどないところからくると。この発想には驚かされた。(2008. 9)
「子供の愛し方がわからない親たち」 
児童虐待・・何が起こっているか どうすべきか
                           斉藤学著
児童福祉法 第25条に、虐待されていると思われるような児童を 発見した時には 福祉事務所 または 児童相談所に通告しなければならないという 全国民に知ってもらっていたほうがいい 項目がある。TVなどで 虐待のことを取り上げる時 このことを もっと 知っておいてもらうように考えてもらいたいものだ。
                          (2004. 11)
「五十歳から 愉しく生きる悟り方」 斎藤茂太著

 大切な時間を盗む時間どろぼうから 身を守り、老いに負けまいとがむしゃらにならず、自然体で むさぼらず へつらわず、自分の能力の限界を知るためには 兵站(へいたん)の発想をもつ。「知足」が人生後半を豊かにする・・・・(抜粋)
                               (2004. 9)
「殺さないで」 児童虐待という犯罪
                 毎日新聞児童虐待取材班編

 民生児童委員や児童相談所の 働きの重要性をあらためて かみしめるように読んだ。小さな子供たちが、何の抵抗もできず 虐待されている現実に 震えてくるような恐ろしさを感じ 罪の深さを思う。
玄関に 行くだけでは だめなのだ。       (2004. 11)