ナ行

  「ないものを数えず、あるものを数えて生きていく」  曽野綾子著
 
生きる限り 悲しみがあるのが人間の証。人間 みな似たり寄ったり〜聖書がもとになる考え方を曽野綾子流にサバサバと展開していく。次々にエッセイが出せるのは、社会とつながり 貢献し 働いているから。 手をのばしても届かない、生きている場所が違うような所からの語りの中に、自分にもあてはまりそうな箇所を探る読み方になる。(2013)
  「長生きすりゃ いいってもんじゃない」 日野原重明・多湖輝共著

 そうそう、そりゃあ だれだって 死のその時まで元気でいたいと思っている。認知症など病気にもなりたくない。PPK(ピンピンコロリ)と逝きたいと願っている。しかし、そう生きられない人も多いのだ。 努力によって それが出来ると言えるかもしれない。そう生きる努力はしたいものだが・・・日常の中で運動をすることはできそうだが、好奇心をもつことは 誰でもできるもんじゃない。 (2012 11)
「長く生きてみて わかったこと」  高見澤潤子著

 ”のらくろ”の作者 田河水泡氏の妻であり、評論家 小林秀雄氏のの妹。
サザエさんの作者 長谷川町子氏(クリスチャン)は 田河氏の弟子で、同居していた。いっしょに教会へ行くうちに信仰を持つようになり、数年後 夫の田河氏も 洗礼を受けたのだそうだ。なによりも大切なのは、愛だと。
(2005. 10)
「泣きたい気分」  アンナ・カベルダ著  飛幡祐規訳

 出版以来、フランスで 短編集では 異例のベストセラーとなった作品。
原題は「誰かに どこかで 待っていてほしい」・・・この題だったら 読もうとしなかったかもしれない。泣きたい気分の時に ふらっと本屋に入り 題を見て 買ったのだった。
男性が訳したからか?ことばが すんなり 心にしみてこない。
(2005. 6)
「なぜ人は 恐ろしいことをするのか」 曽野綾子著

 「引きこもり・・それは幼い時から少しずつ、嫌なことと辛いことを、強制的にさせる癖をつけていないから」(抜粋
池田小を新しく建て直すということは、死者に対する大きな侮辱、こういう発想が生まれたのは、宗教教育を無視してきたから心が鍛えられていないのであると言われる。戦時下の貧しさの中で生きている子供達のことが心にあるから 言えること。
                     (2003. 10)
  「悩む力」     カン サンジュン著

 老人力とは”かく乱する力”というが、いまひとつ わからない。
”一身にして二生を経る” それも力がわかなくてはできない。
”横着者でいこう”横着者でない人が思うことである。
”死を引き受けて恐いものなし” そう思うが、いざとなったらジタバタしそうだ。
                                    (2014)
「逃げていく街」  山田太一著

 57歳の時 書かれたエッセイ。
家族の描き方が リアルで 好き。 
”多くの家族(夫婦)は、本音を隠すことで「和気あいあい」を演じ 演じられる場所があることでやすらぎを得ている”と。
(2005. 7)
「西の魔女が死んだ」    梨木香歩著

 魔女とは、ママのママ・・英国人のおばあちゃんのこと。中学生になった孫の「まい」が学校に行けなくなってしまう。まいは、田舎で一人ぐらしのおばあちゃんのところで、魔女修行をする。悪魔を防ぎ 魔女になるために 大切なのは、”自分の意志で決める力”という魔女。直感は大事だけれど、その直感にとりつかれてはいけない、思い込み 妄想となって その人自身を支配し 自滅してしまうと説く。私も 魔女修行に行ったような気になって 面白く 読んだ。 (2005. 6)
  「人間というもの」  司馬遼太郎著

 書いてきた小説などの文章を、抜粋して 整理してある。
『陽気になる秘訣は、明日はきっとよくなる、と思いこんで暮らすことです』

                                     (2014)
「人間の証明」 森村誠一著

 麦わら帽子は、幼い日の母の優しさ。
「母さん、僕のあの帽子、どうしたでせうね?・・・」 西条八十の詩が 小説のモチーフになっている。母性 母への思いは、時代を越えて 永遠と思いたい。
今のような 凶悪な犯罪の芽は この頃から 芽生え始めていたことが わかる。
           
(2004. 7)
「ねじれた家 帰りたくない家」 原田純著

 1955年、共産党員だった両親の子供として生まれた。
その 生き様のすさまじさに、さすがの私も 驚いた。
母親の目で 読んでいると、抱きしめてあげたくなる。
子供がどんなに反抗しわめき、暴力さえふるっている時でも、親のことばは、しっかり聴いているのだと身がひきしまる思い。
 (2003. 9)
「年々歳々」  遠藤周作著

 老いを語っている。孤独感と寂しさ・・「ボケやアルツハイマーになれば、社会は、彼の健康な時の業績はほとんど思い出さず、現在のボケ状態しか 話さない」 「自分の老いに方向と意味とをもつ印度の老人」と「富みながら 生きる意味も目的も失ってしまった老人」とを比べ、どちらが幸せか?と問う。「”死ぬ時は 死ぬがよし”という境地になりたい」と。
                                     (2008. 2) 
  「脳内革命」  春山茂雄著
 イメージトレーニングをする時、脳内モルヒネが出ていて、右脳が使われていると言う。
夢をイメージすれば それがかなうとも。ストレスと病気は密接につながっている〜母親から受けるストレスにより、アトピー性皮膚炎になることもあると。
                                   (2012)
 
「ノーマライゼーションの原理」 普遍化と社会変革を求めて
                        ベンクト ニィリエ著
 ”ノーマライゼーションの意味するところは、全ての知的障害者に、社会の普通の環境や生活様式にできるだけ近い生活のパターンや日常の生活の状態を入手可能にすることである”(抜粋)
高等科を卒業した人たちが 社会で生活するためのハードルは、日本では高すぎる・・・                                (2004. 9)