胃カメラ初体験

 胃のレントゲン健診にひっかかり、胃カメラで癌を 発見する。
そして 手術。
母が 7年ほど前に通った道を 私も歩くのかと不安でいっぱいだった。
確かに母のようなケースはあるが、なんでもない場合も多いということを聞いた。
それでも不安な思いは、消えるものではなく〜

 当日、朝食は抜きだったが 主婦であるからして 朝食の支度をしないわけには
いかず 作り、洗濯物を干し 掃除をしてっと。
家から150メートルぐらいしか離れていない病院に向かった。

 病院に着くと、まず先生のお話を聞く。
「予定どおり やりましょう」
「私 気が弱いので、よろしくお願いします」
「はい 心してやりますよ」と先生は笑いながら言われた。

 別の部屋で、看護婦さんが 段取りを説明してくれ
血圧検査・・・・80いくつかの112(だったかな?)
「血圧 いいですよぉ」
ほめられたあとは、安定剤の注射。
「この前より少し痛いです。はい ここから痛くなります」 ほんとだ、(+。+)アチャーその1。
「では 次に これを飲んでください。お腹の中をきれいにするお薬です」
と100CCぐらいの白い液体が入ったカップを渡された。
ちょっと 甘くておいしい〜なにしろ昨夕から 食事をしてない。
「右を向いてくださ〜い」では次は伏せて 左を向いてという具合にして・・
薬をまんべんなく広げるのだそうだ。

 次は どろっとしたゼリーのようなものを口に含み、5分間。
「じゃ それを飲み込んでください。少しにがいです」
「お口をあけてください、今度はシュッシュッとのどの奥のほうに3回入れますね」
「さっきのより にがいです」ほんとだ、(+。+)アチャーその2。
これらは、カメラが入っていきやすいようにするための麻酔剤なのだ。
繰り返し2回やり終わったところで、先生が見えた。

 
マウスピースをくわえ、始まり始まり〜
「喉のところにカメラがきたら、合図しますから ごっくんとつばを飲むようにして
飲み込んでください」と優しい看護婦さんに言われていたのに、
ちょっとあせって言われないうちにごっくんとやったら
「まだ 早いです」(・_。)ズリッ
「はい 飲み込んで〜」と言われ ごっくんとしたのだが、
つばはその前に飲んでしまったので うまく飲めず、
「うえ〜っ」となってしまった。
「はい もう一回!」
なんとか 入り・・ほっ

 先生が画面を見せながら
「ここが食道です。ここから胃 ここは出口 こちらは十二指腸」などと説明してくださる。
「癌らしきものは あるのか?!」
ZUZUちゃんが、言ってたとおりだわとドキドキしながら 見ていた。
力を最後まで抜くようにと折金さんに言われたことを思い出し、
「力を抜こう」と意識するのだが、そのすぐ後には
「早く 終わってほしい」と思ってしまう。
と、力を抜くことを忘れ 吐き出したくなるのだ。
「いけない、いけない、力を抜いて・・・10分ぐらいで終わると言っていたが
あと何分ぐらいかな・・早く終われ」
「あっ だめだめ そんなこと思わない」とクルクル考えるのだった。
すると、
「このあたりは 胃炎ですが、心配するようなものは ないようですね」だって!!
「やった! バンザ〜胃 良かった♪」
心の中で 叫んでいた。

「では 抜きます」
「は〜い 食道です」と言われていたが、
目を閉じ 心配してくれた全ての人に感謝した。
すぽっ!
音がしたかのような爽快感が、体中に広がった。
トンネルから 晴れ渡った青空の下に飛び出したような気分。

 買い物への行き来にと、毎日通る道を軽やかに 歩いて帰る。
記念に写真をと思い カメラを持っていったのだが、
見慣れた風景を眺めながら、写真を撮ることを忘れていたことを
思い出し おかしくなった。
これからは もっともっと身体を大切にして、元気に生きたいと
しみじみ思った。
「ただいま〜!」
休みをとっていた夫が
「その声で なんでもなかったことがわかったよ」
とにこにこ顔で 迎えてくれた。


                                 2003 8. 2



 
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