癌 癌 ガ〜〜ン!

 胃のレントゲン写真を ペタッと貼り付けながら、
「食道は きれいです」
「はい このように きれいです」ともう一枚 貼り付けた。
「はい・・・・?」
(注→前行の・・・・で 考えたこと→「食道は」の「は」って どういうこと?
次にくる言葉は、「でも」じゃないか? ってことは、どこか悪いんだ!)
案の定「胃のここに 影があります。この辺は 胃炎です」
なんてこった〜あららららのら。
何年も 健診を受けてなかったが、ずっと調子が良かったというわけではない。
ここ何年かは、食べたあと気分が悪くなる時が 実はよくある。

 市立病院で初めて 健診を受けた帰り、目と鼻の先にある「胃腸科」に行ったのだ。
胃の検査は 集団検診か個人医で、やってもらえるのだが、予約しなければだめだ。
朝食を食べないことなど全くないくらいの私が、朝食抜きというのは それだけでもつらい。
ついでに きょうやってしまえればいいなあと近所のお医者さんにダメ元で とびこんだ。
すると、運良く(だったと思う)やってもらえたのだった。
検査のあと、15分ぐらいで写真を見せてもらい、思いがけない結果に驚いた。

 胃カメラという、この日まで 私には 全く 関係のなかったもののお世話になることになり。
三日後を予約。
家に帰り、ネットで検索する。
「胃カメラ」かなり苦しいらしい!
それよりも、癌の可能性が 大きいということは恐怖だ。
母は胃癌の手術をしているし。(体質は遺伝するんだもの)
母に心配かけられないから、今母に電話するわけにもいかない・・と思っていると
長男が、出張に出かけるため帰ってきた。
「お母さんね〜健診に行ってきたんだよ〜胃に影があるんだって・・癌かもしれない・・」
と話すと、涙が。。。。
長男は忙しそうに支度をしながら、
「まだ そうだって言われたわけではないんでしょ?」
「うん でも 影が・・・もうさよならかも・・」
「やけに いつになく弱気じゃん」
駅まで送ると 長男は、なにごともなかったかのように山形に向かっていった。

 他の三人の男達をも、待ち構えていて 同じようにひとりひとりに 話した。
夜、TVを見ながら 
「お母さんも あんなふうに髪短くしようかな?入院した時 楽なように」
「どうせ 抗がん剤で髪が抜けるから 短くしなくても楽だよ。
それより カツラ買っとけば〜」と息子。
TVに出てきたマザーテレサのことを思い
「貧しい国で 食べ物も栄養のあるものばかりではなかっただろうに
長生きしたのよねぇ。
食べ物に気をつけていたお母さんが 早死にするなんて〜」と言うと
「人のために働いたからね。マザーテレサは!」
なんて 口の悪い息子だろうね、ったく。
でも、本当は心配してくれているということは、よくわかっている。

 夜 夫に誘われて U^ェ^U ワン!散歩に出かけた。
犬は いつものように喜んでいる。
「クロちゃんと散歩も もうできないかもしれない」となでた。
「すっかり死ぬ気で いるよ」と夫はあきれ顔。
「今 私が死んだら、あなたと ○○ちゃん(末っ子)がかわいそうよね。
上の三人は、もう私がいなくても大丈夫だと思うけど・・・
もし、癌だったとしても 治すね」と言うと
「そうだよ〜」
胃カメラを3回も飲んだことのある夫が、うなづいた。

                              2003 7.30

 
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