欠陥住宅でもいいことあるよ♪

 題を読まれた方は、「負け惜しみ言ってる」と思われるに違いない。
その通り。負け惜しみ的発想である。

 20年前に建てられ、現在増築中の我が家は 欠陥住宅である。
20年前、狭いけれど新品のトイレに座って、前のドアから下に視線を移し目の錯覚かと目をパチクリしてしまった。しきいが、私には曲がって見えた。
 さらに台所と洗面所の間のしきいを見て、これは明らかに曲がっていることを発見!床の模様が その曲がり具合を証明していた。

 しかし、その後に起きたことにくらべれば そんなことはなんの問題もないように思えたものだ。
 外壁は、モルタルだと亀裂が入りやすいと言う話を聞いていた。相談すると、「ジョリパット」にすると10年は大丈夫ということだったので、当時 30万ほどプラスして、それにしてもらうことにした。
 ところが、1年もたつと亀裂が入りはじめ、年々どんどんひどくなっていったのだ。業者に話すと、上からペンキを塗るだけ。

外壁と平行して 内側のクロスがはがれ始め、虫が発生したり、かび臭くなった。 なんとかしなくてはと思っても教育費にお金がかかり、とても直す余裕はなかった。業者に訴えると 「のりで 貼っておいて!」というだけ・・・「のりって どんなのりですか?」と聞くと「家庭用の普通ののりでいいですよ」ということだった。 
 何故 はがれ かびがはえるのか?壁をあけ 早いうちに調べてくれていたら・・と後になって思ったが 当時は まだ 私達の方も若く 知識不足だった。地震の時には、こちらの壁に近寄らないようにと子供には言っていたが・・。

 明らかに 水が入っていると思われたお風呂と洗面所を まず直した。1998年のことだ。壁は シロアリが食べ尽くし ひどい状態だった。

 2000年 夏 教育費のほうは 峠を越し、外壁への不安は頂点に達した。
いよいよ直すことを決めた。
まず、内側の壁のクロスをはがし、業者が驚きの声をあげた。
私達は、お風呂場のこともあり 予想してはいたが、鳥肌ものだった。
シロありくんたちのりっぱなおシロが、できていたのだ。
移転しないと、食料に困るだろうと思われるような部分もあった。

 床下は、厳重にシロあり対策はしていたのだ。基礎部分を見る限りは予想できない事態だった。
 「早く 直さないと2階が落ちてきちゃうんじゃないか〜」と言う業者。
建てた会社は、静岡の営業所はなくなってしまったし、保障期間の間にさえ根本的な手立てをしてもらえなかったので 頼む気力もうせていた為、近くの業者にお願いしていた。「気の毒に・・」と言いながら、次の日、業者の方がお客さんと一緒に来て亀裂をそのままにしておくとこうなると、説明していた!

 家の中から特にひどいと思われた壁を直し、外壁をアルミサイディングにして ひとまず ほっとしたのだった。

 明らかに欠陥住宅であったことは、かなり悲しく不安なことではあったが、良かったことも無理して探してみればある。

良かったこと
その1・・・同じような欠陥住宅を持ってしまった人が、自分達だけではないと少し だけホッとする。

その2
・・・欠陥住宅とは 全く無縁の無欠陥住宅を持った人は、良かった〜あんな家でなくてと胸をなでおろす。

その3・・・持ち家の無い人は、あんな欠陥住宅なら、無いほうがまだましと思える。

その4・・・リフォ―ム業者は仕事が増えて嬉しいだろう。

その5・・・家を建てた喜びは、時間がたてば薄らぐが、ウチのような 欠陥住宅だと何回も直すので、そのたびにキレイになると嬉しい。

 現在、家は増築中だ。
7月22日、この原稿を書いているまさにその時、外で「おくさ〜〜ん、ちょっと来て見て!」と声がした。
行ってみると、増築部分の外壁のモルタルをとったところだった。
シロありにやられていて、どこまでとったらいいかわからないというのだ。壁だけでなく2階の床の方までやられていると。
 驚くことに 外壁にアクセントにつけてある板金のラインの連結部分が、きちんとコーキングしてなかった為に、そこから雨水が入り 濡れた所にシロありが住みついたことは明らかだと言われた。雨水の道筋が それを証明していた。すでに 新築当時から 雨水が入っていたというのだ。


 修理するのと、新築にするのと比べてみると あまり金額がかわらないということだ。
増築は一時中断!増築部分の基礎ができ明日は壁の方にとりかかるという時期だったのだが、事態は急変した。

                            2000 7.22
 
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