公認のでしゃばり〜民生児童委員

 

 「公認のでしゃばり」とは、現在 某大学の先生でいらっしゃる阿部志郎(確か この字だったと・・)さんが 講演会で言われた言葉だ。

 
民生児童委員になって 3期目、7年目になる。
ずっと 市内では一番若く、多分県内でも,若さではベスト5には
入っているのではないかと思う。
 7年前 自治会の役員の方たちが 突然家を訪れ、民生児童委員にと言われた。
こんなに若いし とても 私には・・と言うと「市のほうの方針で 今後 若い人たちにもどんどんやってもらおうということなので」と言われるのだ。
 結局、夫に「地域の人たちのお役にたてることは、やらせてもらったほうがいい」と言われお引き受けすることを決めたのだった。


 まず、地区の民生児童委員の集まりに行って 驚いた。
30人弱の人たちのどの人も私よりはるかに年齢が上にみえた。実際その通りで、私の上の人が5,6歳違い。
 まあ、他の地区には 私と同じくらいの人たちがいっぱいいるだろうと思っていたのだが、しばらくして開かれた市全体の集まりに行き、「だまされたあ〜」とつぶやいていた。
 150人ほどの集団が 枯れ葉色だった!

 しかし、私が乗りこんだ汽車は動き始めていた。
 いつまでもしょげている間もないほどの忙しさが押し寄せてきたのだ。まず担当の地域300戸ほどを把握すること。
 この地にきて 13年ぐらいだったし、お付き合いする人たちは、同じぐらいの年齢の人に限られていた。それに、人の噂話の類のおしゃべりなんて大嫌いだったから、周りの人たちのことをほとんど知らなかった。
 歩いて数分のところにあるスーパーを飛び越し、車で遠くの生協まで買い物に行く。そんなわけで、近所の人に会わない日も沢山あったのだ。
 地中に埋められていたアンテナを掘り出し高々と上げ、民生児童委員としての仕事が始まった。


 独居高齢者、独居ではないが高齢者だけで暮らしてらっしゃる方々、寝たきりの方、母子家庭、不登校の子供、虐待を受けているらしい子供など今では把握しているつもりだが、把握したあとの 活動が最も大切なことだ。私にできることはほんとに限られていることを感じている。
 
 「このことは あんたにしか言えない」といつも 同じことを繰り返し話すおばあさん、どっかりと玄関に座り込み 嫁の愚痴話をするおばあさん。
 プライバシーにかかわることは守秘義務がある。それを守るのは、私にとってはたやすいことなのだが、「でしゃばる」ことが、もともと好きではないので、努力が必要だ。

 阿部志郎さんは、また「自分の心の中に どれだけ他人を入れることができるかが大切なことだ」と言われた。
「やってあげるのではなく、ひざまづき、やらせていただく」という気持ちで・・・とも。

                      2002  7.20
  
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