健康の源  野菜たち


 きゅうり, なす, ピーマン, ミニトマト, 小松菜, アスパラ, シソ, にらなどが、今収穫できる。もう少しすると、インゲンや枝豆、とうもろこしも・・・。
 隣の畑を借り 野菜を作り始めて 20年たった。家の敷地内の一角にも畑があったのだが、倉庫をその場所に移転することになり 今工事中だ。少し狭くなるが、人におすそわけできるくらいの量は 十分ある。

 いかにも 私が作っているみたいだが、実はすべて 夫が趣味と実益を兼ねやってくれているのだ。
 勿論 勿論 無農薬で 土もコンポストを使い生ゴミやぬか等で作った 堆肥でつくる。そんなわけで野菜にも土にも、虫がわんさといるが その野菜の美味なことったら どう表現したらいいかわからないほどだ。


 今年3月までの4年間、 夫は激務と名高い県教育委員会の人事担当だった。帰りは深夜になることも多く 休日出勤もしばしばだった。
 マンネン寝不足状態でも 休日には畑で農作業する夫に「大変だったら 止めていいよ」と何回言ったことだろう。
 「ストレス解消になるんだよ」夫は、決まってそう言っていた。

 それでも 毎年冬から春先まで 食卓やお弁当にこれでもかというほど登場するカリフラワーやブロコッリーの量が今年は少なかった。
 何年か前 長男があきれたように「よく 毎日毎日 弁当にブロッコリーが入ってるねえ。今 旬なんだね。オレ 好きだから いいけどさあ」と言っていたことがある。
 それが 今年は飽きるほど食べることができなかった。満たされなかった欲求を奥に秘めたまま スーパーに行くと、ブロッコリーやカリフラワーの呼ぶ声が聞こえてしまうのだ、「買って 買ってえ〜食べてみてえ〜形いいでしょ?色もいいでしょ?地元産よお」と。


 いつも 素通りしてしまうところだが、ブロッコリーの呼び込みの声に負け ある日買ってみた。
 茹でているとき 「あっ 違う」と鼻が即座にキャッチ。甘い ブロッコリーの香りではなく 薬のような妙な匂いがする!化学肥料か農薬の匂いだろうか?
 口に入れてみると 家で作るブロッコリーのおいしさからはかけ離れた味がする。
 それでも その後2,3回買い 塩茹でしたあと調理してみたりしたが、やはり おいしいブロッコリーに出会うことができなかった。
 
 いくら「栄養があるから 食べなさい」と子供に言っても、こういうブロッコリーだったら 私が子供だったら嫌いになるだろうと思ったものだ。幸せなことに 私は実家でも野菜を作っていたため 買ったブロッコリーは外食の時ぐらいしか食べたことがなかった。

 ほとんどの人たちは、買った野菜を食べざるをえない。
 以前、八百屋のおじさんが「同じ日に入荷しても、外国の野菜はちっともしおれない」と言っているのを聞いたことがある。だからといって、国産が安全性が高いかといえばそうでもないだろう。
  テレビでやっていたのだが、レンコンを出荷する時 漂白剤につけて白くするのだそうだ。それは 出荷用で 家の人はそのままのを食べるのだと 顔モザイクのおじさんが言っていた。
 
 
農業の方たちには、ご自分の家族にも安心して食べさせることができるようなものを 作っていただきたいと思うが 無理なのだろうか。
 外国から 安い価格の農産品が輸入され 店には国産と並べられている。価格では 勝てないのだから 安全性も含めた質の良さで 勝負してほしいものだ。

 
今 畑では 夏野菜たちが実をつけ始めている。店には 季節を問わず置かれているものなので、最近は時々 きゅうりやなす、ほうれん草なども仕方なく買っていた。
 結果それは、夫が作る野菜のおいしさを再確認し、改めて夫に感謝することとなった。

                       2002   6.26
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