やっぱり!・・・やれやれ    


 起きてくる子供に、「おはよう」と声をかける。この頃、次男は返事をしない・・。
精神的に大変なんだろうなと思っていた。

 ある朝、「あはようのあいさつぐらいしようよ」と言ってみた。
すると、「してるじゃん!」と言うではないか。
「え〜っ、してないじゃん」と目を白黒させていると、
「自分が 耳が遠くなって聞こえないのに、人のせいにしないでよね」と言われてしまった。

 それから何日後かの朝のことだ。
三男に、テニスのラケット代とガットの修理代と・・と2万何千円かのお金を渡した。
それとは別に、そのすぐ後眼薬代を渡した・・つもりだった。
きれいなピンとした千円札だったということまで記憶にあった・・つもりだった。


 「もらってないよ」と息子が言うのだ。
「やったよ。しわのないきれいな千円札だったよ」と言うと、息子は財布を見た。
折れているのしかない。
「どこかへ ひょいと置いたんじゃないの?」とまだ強気だったが、
首をかしげながら息子が出かけていくと急に自信がなくなってしまった。

 もしかしたら、わたさなかったのかもしれない・・・
そんなことを思っていると電話がなった。
息子からだった。
「今さっきの千円のことなんだけださあ。気になっちゃて・・。オレやっぱりもらってないよ」と言う。
「ごめん。お母さんの勘違いだったかもしれない」とここは、あやまるしかないとあやまったのだが、何とも情けない。

 財布をぬすまれたとか、人を疑いおおさわぎをするボケ老人の話を聞いたことがあるが、ひとごとではない。りっぱな予備軍だ!    
 
 今月の不燃物の収集日の時は、さらに悲惨だった。
裏の出入り口の所に犬のウンチがそのままになっていた。
「人の家の前にウンチをさせて そのまま置いてくなんて非常識な奴!」と思ったが
「少し柔らかめだから、持っていかなかったんだろうな。踏まないように気をつけなくっちゃ。不燃物を置いて来たらかたづけよう。」と、ちょっと優しい気持ちを取り戻し、
そこで一輪車に山とのせた不燃物を落ちないように直した。

 さっ、急いで置きに行ってこようと一輪車の取っ手を持った時・・・
ウンチのことはなぜなのか、完全に頭になかったのだ。
あっと気づいた時にはサンダルのかかとは、その中にめりこんでいた!


 でもね、でもね、昨年の秋 夏の靴をしまう時、捨てようかどうしようか迷い 捨てられず、最近になって出した時も捨てようかと思ったけれど、折角しまっておいたんだからとやっぱり捨てられないではき始めた、超〜〜ぼろいサンダルだったんですよ。
へっ、これですっきり捨てられると、捨てたってわけ。めりこんだけれど足はきりきりセーフだったし。
 
 脳細胞は、一日一日消滅している。若い時のようにはいかないことを自覚しなければ、更年期といわれる年齢になってしまったんだもの・・・。
 
 そんなことを考えながら この原稿を打っていると、息子が言った
「母さん、右手ばっか動いてない?折角 ブラインドタッチのソフトで練習してたって、普段つかわなけりゃあ意味ないじゃん。左手も使うとボケないぞお」ですって!
ほんとだ、ほんとだ。
      
                   2002  5.30
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